# 技能五輪全国大会ウェブデザイン職種を見てきました
技能五輪全国大会 (opens new window)が名古屋で行われ、指導者として同行してきました。
久しぶりに現地に行ってきて、色々と参考になったので、振り返りしておきます。
# バックエンドのフレームワークはLaravel一強
技能五輪全国大会では、リアルタイムで選手の作業の様子が確認できる仕組みです。誰がどのフレームワークを使っているか確認することができます。
バックエンドの課題では、Laravel・CodeIgniter・Yiiを選ぶことができます。
ほとんどの選手がLaravelを選択していました。
技能五輪全国大会では長年Laravelを必ず選べる状態にあること、日本語の情報が多いことから、特に支持されているようです。
ただし、Laravelのプラグインは利用できないため、プラグインに頼らないように気をつける必要があります。
私は3つとも一通り試しました。Controllerのファイル構造が単純だからという理由だけですが、CodeIgniterが好きです。
# フロントエンドのフレームワークはVueとReactで分かれる
フロントエンドの課題ではVueとReactを選ぶことができます。
6:4くらいの割合で、少しVueのほうが多かったと思います。
同じ所属の方でもVueとReactで選択が分かれていたのには驚きました。
近年、実務ではReactを選ぶことが多いと思いますが、私はVueが好きです。
# マーケティングページはどの選手も苦戦
事前に公表される練習問題とテーマがまるっきり変わっていたので、どの選手も苦戦されていました。
練習問題では「ネットスーパーの宅配注文アプリのプロモーションサイト」だったのですが、本番では「ブロックパズルゲームアプリのプロモーションサイト」になってしまいました。
しかし、少ない情報、素材からゲームの世界観を頑張って表現しようとしている工夫が感じられました。
個人的に素晴らしいと感じた点を列記します。
- OSごとのダウンロードリンクを設置
- ダウンロードリンクを画面内に固定
- アプリ画面を表示
- キャラクターを動かす
アニメーションなど、実装に時間がかかる箇所はできるだけ避けたいというのが本音です。
しかし、ゲームのプロモーションサイトというからには、評価対象の勘所を押さえつつ、動きをつけたいものです。制限時間の中でもそれをしようとする試みは、選手のスキルが高いと感じました。
頭では分かっていても、これを限られた時間で実装するのが難しいんですよね。
みなさんができるだけ努めようとしている姿から、とても刺激を受けました。
このままではこの若い方たちに追い越されてしまうと感じ、また必死にもがいているところです。
本当にお疲れさまでした。
もしこの記事を読んで技能五輪全国大会について興味を持った方は、競技課題 (opens new window)を覗いてみてください。